GREETING

ご挨拶

会長 庄司 英洋

平素は、畜産生産者の皆様や、関係団体・関係機関の皆様には、本組合の事業、活動に対し格別なご高配を賜わっておりますことに、厚く御礼申し上げます。

本年6月の通常総会後の理事会において、会長に就任することになりました。
皆様に謹んでご挨拶を申し上げます。

さて、飼料畜産業界を巡る内外の情勢に目を向けますと、世界的なインフレに、中国の国際貿易界での台頭、長引く地域紛争、脱炭素代替原料との競合などの諸要因が連動して我が国の飼料原料の需給に大きな影響を与えているほか、国内における少子・高齢化の急速な進行といった待ったなしの課題に直面しております。
加えて、家畜疾病や災害は年々各地で多く発生する傾向にあり、本組合としても万全な対策を講じるよう、常に最高レベルの危機意識を持って取り組んでおります。

まず、こうした外的・構造的な要因による諸原料・燃料・資材価格の高騰が畜産物の販売価格にまで適正に転嫁される仕組みをつくっていかなければ、畜産物の再生産、ひいては、我が国の食料安全保障が立ち行かなくなる危機的な局面を迎えていると認識しております。
また、配合飼料価格差補填制度に関しては、制度が発足して50年余りが経過し、業界を取り巻く環境が大きく変化する中で、畜産物生産基盤の安定を図るとの目的に即して、速やかに抜本的な改革を行うことが不可欠な情勢です。

本組合としては、飼料畜産業全体の持続性が確保されるよう、上記の諸課題について政策当局に対して粘り強く要請を重ねているところであります。

改めて、本組合は、国民生活に不可欠な国産畜産物の供給を支えていくため、「安全な飼料原料を確保し、安全で高品質な飼料をつくり、畜産現場のお客様に安定的にお届けする」という使命を果たすべく、組合員一同、邁進する所存です。
更に、畜産生産者の経営安定や、飼料畜産業に関する制度・政策・税制要望の取組み等を通じて、全国の関係団体の方々と連携・協力しながら、我が国の畜産物のサプライチェーンの持続的発展に貢献して行きたいと考えております。

皆様のご期待に沿えるよう全力を尽くして参りますので、何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2023年6月16日

協同組合日本飼料工業会

会長 庄司 英洋